新築工事をするときは、エクステリアの工事も必要となります。これは住居の外側の構造物や設備全般を指す言葉で、室内の装飾などを意味するインテリアの対の言葉となります。まれに外構のみをさして使われることがありますが、正確には門扉やフェンスなどの他、植栽や庭に敷く芝なども含まれ、幅広い意味合いで使います。
家を建てるときはつい内部の設備に力を入れてしまいますが、家の出入りの際に必ず目にする外回り部分も重要な住まいの要素となります。ここを充実させることで、満足のいく住まいづくりに貢献することでしょう。
設備を選ぶときは、デザインだけでなく、防犯性などの機能面にも注目して選ぶといいでしょう。それではエクステリアのタイプや選ぶ際のポイントなどを見ていきましょう。
3つのスタイルとそれぞれの特徴
エクステリアは、デザインによってオープン、クローズ、その中間のセミクローズにわけることができます。オープンスタイルはフェンスで周りを囲まないデザインで、のびのびとした解放感のある印象を受けますが、セキュリティ面やプライバシー面で対策が必要です。
クローズスタイルは門やフェンスなどで敷地を囲ってしまうデザインで、昔からの主流スタイルです。中が見えにくくプライバシー面は問題ありませんが、やや窮屈な印象もあります。
セミクローズはセミオープンとも言われ、両方のスタイルを融合させたデザインです。敷地をフェンスで囲むときも一部をオープンにしたり背の低いフェンスにするなど、解放感がありながら防犯面やプライバシー面も守られるようなデザインにすることが可能です。それぞれの特徴をよく考え、建物の雰囲気とも合わせながら、どのスタイルにするかを決めるといいでしょう。
メンテナンス不要で美しい人工芝
庭をどうするかは悩むところでしょう。天然芝は自然を感じられる美しさがありますが、美観を損ねないためにはマメなお手入れが必要となり、大変です。そこでおすすめしたいのが、長期間メンテナンス不要な人工芝の敷設です。
最近は人工的なプラスティック感が少ない自然に近い見た目の人工芝がたくさん販売されています。商品によって、防炎性が高いもの、抗菌機能がついたもの、紫外線抵抗性能があり日焼けによる劣化や色あせがないものなど、さまざまな機能の商品があります。お庭で子供を遊ばせたいなら抗菌機能に優れた芝、長持ちさせたいなら紫外線耐性のある芝にすると良いでしょう。なお、人工芝は熱に弱く、火気が飛ぶと焦げて溶けてしまいます。敷設したところではバーベキューや花火はしない方がいいので注意しましょう。
人工芝の敷設は自力でもできなくはありませんが、不陸がある上に敷いてしまうと水がたまったり引っかかりができたりして美しい見た目にならないことが多いです。業者に依頼した方が確実で綺麗にできるでしょう。