エクステリアの印象を決める庭のフェンス

スタイリッシュな外観の注文建築など、近年ことさらに魅力的なたたずまいの住宅が目立つようになりました。住宅そのものはもちろん、通りすがりの人をも魅了するのは、沿道からも垣間見えるセンスの良い庭やトレリスなどの配置です。 何より、真っ先に目に入るのは住宅を囲む目隠しフェンスで、その印象は住宅の外壁以上にパッと視界に入った時のイメージを左右し、エクステリア全体、ひいては住宅の印象そのものを決めるポイントとなります。 単に外からの視線をさえぎるという以上に、住宅が持つムードすら決定づける重要な役割を果たしているフェンスは、ガーデニングを楽しむ上でも少なからぬ影響を及ぼします。新たに目隠し用途に設置する場合は、庭の雰囲気とも合わせて最適な素材を選ぶことが重要です。

組み合わせの妙でエクステリアの印象アップ

エクステリアの雰囲気を左右するとは言っても、見た目の良さ優先で隙間の多い斜め格子のラティスタイプを導入すると、目隠し用途としてはやや不完全な印象となります。特に目隠ししたい位置には常に葉が茂っている常緑樹と組み合わせ、外からも庭を見せたいエリアはラティスの隙間を生かすとバランスが良くなります。 縦か横の方向に板を組み合わせるルーバータイプが、目隠し用途としては最もスタンダードですが、採光や通気性の問題や見た目の圧迫感など、配置場所によるデザインの選択も重要となります。 目隠しを優先させたいのか、外観にこだわるのかでもデザインと素材の選び方が変わってくる面がありますので、設置場所を敷地の内外からよく確かめて、数多くの素材やデザインの中から候補を絞リ、各製品のメリットデメリットを見極めることが大切です。

素材それぞれの特性を把握して選択

ラティスもルーバーも、見た目にも味わい深く高級感すら感じられるのは、やはり天然木素材の製品です。特に人気が高いのがハードウッドと呼ばれる耐久性の高い素材で、特に強く見た目の美しいウリンが人気ですが、価格も高くルーバーのようにそれなりの面積がある多くの木材が必要な場合、それなりの費用が必要となります。 ガーデニングフェンスとしても人気が高いラティスも耐久性の点でウリン製が最適ですが、最近では天然木とそっくりな質感を持つ樹脂ラティスも増え、注目されています。 外から目立つところには高級感のあるウリン製を、水やりを頻繁に行うようなエリアには腐食しにくい樹脂製のフェンスを設置するなど、適材適所の配置で本来用途の役割を果たし、住宅全体のイメージアップにも繋げられます。
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